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喪服用帯締めの種類

喪服用に限らず、和装では帯締めを使用します。帯結びを固定するための紐状の和装小物です。喪服用の帯締めのお色は黒一色になります。
組み紐で作られている帯締めには2種類あります。

  • 平らに組まれている平組の帯締め
  • 丸紐のように組まれている丸組みの帯締め

です。
そして組み紐でない丸ぐけの帯締めもあります。それぞれに特徴はありますが、どのタイプでも喪服用としての帯締めですから、合わせてはいけないものはありません。他の方と形状が違っていてもお気にされることは全くありませんのでご安心くださいませね。

ではそれぞれの特徴をお伝えして参ります。これからお買い求めになられる方は、お好みで選ばれてくださいね。また帯締めと帯揚げのセット品での販売もありますので、価格、染め、地紋などを比較してお決めになるとよろしいですね。

平組みの喪服用帯締め

平組の帯締めは丸組みに比べ格が高いと言われています。普段着物は丸組みを合わせ、礼装には平組みを・・・という考えです。
しかし喪服に関しては帯締めの組で格を表すということもありませんので、平組みでも丸組みでも、どちらでも大丈夫です。

平組みには、喪服用でも組み方に模様を入れたりしまして、オリジナル感を出している帯締めも多くあります。もちろん模様の入っていないタイプもあります。
喪服にはお洒落という言葉は相応しくありませんが、一般的ではなくオリジナル感の強い喪服用の帯締めをお求めになりたい方はこのような組みで模様の入っているタイプをお勧めします。こだわりのあるお品が多く絹糸の上質なものを使われたり、黒染めの染料を厳選しています。そして組み方にも組み手の独創性を出されています。

丸組みに比べお値段も少しお高めになっている理由です。手をかける回数の多いものは高価であるということですね。

丸組みの喪服用帯締め

丸組みは着付け初心者さんにも結びやすい帯締めの形状となります。お着付けを習われた方はご存知かと思いますが、帯締めには結び方があり、結び目を美しい仕上がりにします。平組みの場合は平らになっている為、表と裏という分け方が生じます。その為結び目には裏面が1ヶ所だけでるようになります。

しかし丸組みの場合、丸い形状ですから表と裏は存在しません。その為結び目に裏の出る個所を気にすることなく美しく結ぶことが出来ます。平組みと比べると「簡単に結べる帯締め」となります。

平組みと同じように絹糸や染へのこだわり、また丸組みでも組み方に特徴を持たせている帯締めもあります。平組みでの結び目に自信のない方は丸組みの帯締めをお求めになられると不安は解消されますね。

丸ぐけの喪服用帯締め

丸ぐけの帯締めは昔では一般的でしたね。芯を綿で覆い、それを生地で包み縫い上げたものです。昔の丸ぐけの帯締めは大変貴重なお品ですね。大切に取り扱って頂きたいと願います。昔の素材で作ることはもうできないのですから。

丸ぐけの帯締めの取り扱い注意1

表生地が弱っている為に裂けやすいというのもありますが、最も気を付けなければならないのが縫い糸の切れです。

帯締めは帯を支える最も重要な要となる小物ですから、一般的な平組みや丸組みの組み紐で作られた帯締めに慣れている現代人は、それらを使う時と同じように力いっぱい引いてしまいがちです。

そうしますと当然、縫い糸がプチッと切れてしまうことがあります。表生地同様、糸も弱っていますからその糸へかかる負担は想像以上に大きいものとなりますね。

仕上げの帯締め、コツが分からずに力いっぱい引いてしまうと縫い目が裂け中のわたが出てしまいます。お時間の無い時には慌ててしまうでしょうから、力加減に気をつけて仕上げをするようにしましょう。

昔の丸ぐけの再現品のように販売されている現代の丸ぐけの帯締めでも、やはり縫い目のある帯締めですから力加減に気を付けたいですね。力はいつも同じところにかかります。お召しの回数が増えれば、また年数が経過しますと生地もいとも劣化します。丸ぐけの帯締めはいつでも注意して結ぶように心がけることでいつまでも美しい状態と保つことが出来ます。

丸ぐけの帯締めの取り扱い注意2

組み紐には縫い目はありませんので丸組みでも気にすることなく締めることが出来ます。丸ぐけの場合は縫い目が存在しますので、その縫い目を着上がりの表に出さないように整えることが大切です。

気にせず丸ぐけの帯締めを仕上げますと、どうしても縫い目が見えてしまうことになります。帯締めを結ぶ際、縫い目が表に出てしまっていないかをよく確認し、もし見えているようでありましたら位置を少し回転させて、縫い目が表に出ないように気をつけますと着上がりが整います。

帯締めの長さ

帯締めの長さは一般的な長さを、長尺(一般的な長さよりも長めに作られているもの)があります。ご自分の体型に合わせて、少しふくよかかしら?と思われましたら購入の際には長尺の帯締めをお買い求めになることをお勧めいたします。

もちろん、長尺でなくても帯締めとしての役目には問題ありません。しかし長さが足りない為、結んだあとの帯締めの先(房)が脇まで戻るだけの長さがありません。そうしますと、帯締めの結び目近くで房を整えることになります。「帯締めの長さがあっていないものを使用している」と見た目にもわかってしまいますので、これからお買い求めになられる方には長尺の方がよろしいかと思います。

長尺と並尺では20センチほど長さが違います。商品によりましても違いがありますので、より長いものをお求めになりたい場合は、商品の長さを確認して頂きまして比較検討されてくださいませね。

喪服用帯締め各種


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