喪服の着付け小物のお色について
着付けには、着付け用の紐が3~4本ありましたら、着物(喪服)を着上げられます。
一般的に知られているコーリンベルトなどは着付けの便利小物となりますので、お持ちでなくても問題ありません。
喪服に関しては、喪服セットの着付け小物には黒色のものが用意されていることから、喪服には黒色の着付け小物でなくてはならないと思われている方は多くいらっしゃると思います。
喪服のお着付けでは、着付け小物が黒でなくても問題はありませんのでご安心くださいませね。
これからご用意される方はお召し物を選ばずに使用できる白(アイボリー)の紐をはじめ着付け小物をお求めになられるとよろしいですね。
喪服だからやっぱり黒の方が・・・とこだわりを持たれている方は喪服用に黒色の着付け小物をご準備くださいませ。
礼装には着付け小物を白に、普段にはピンクなどの可愛らしいお色、と使い分けできるとよろしいかもしれませんが、あまりこだわらなくても良い部分と思っています。
- 普段の着物・・・ピンクなどの色ものまたは白(アイボリー)
- 礼装の着物・・・白(アイボリー)
ということで喪服の着物には白(アイボリー)の着付け小物があれば色を気にせずに済みますね。他のお着物の時と同じ着付け小物を使うことが出来ます為、経済的でもあります。着付け小物をひとセットご準備になりましたら、それ以外には何も必要ございません。
喪服用着付け小物
喪服用の着付け小物が黒としている理由を考えてみましょう。あくまでも私個人の考えとなります。
喪服の色に合わせたお色だから
喪服の着付けで黒の着付け小物が使われると、万が一、着付け小物が見えてしまった時でも黒ですから気にしなくて済みますね。白やピンクの場合、明らかに何かが出ている!と分かってしまいます。しかし黒の着付け小物の場合、見えてしまっても黒ですから気付きにくいですね。
と書きますと、見えてしまっても良いように「やっぱり黒の着付け小物を用意しておきましょう」と思われるかもしれませんが、そもそも着付け小物が表に出てしまう着付けは着付けがお上手ではないことを明かしているようなものです。
上手な着付けでは、着付け小物が何色でありましても絶対に表に出てしまうことはありません。
ですから喪服の着付け用にあえて黒色の着付け小物をご準備されなくても、上手なお着付けをされることで問題はクリアできますね。
呉服業界の戦略?
何か特別に「○○専用」とすることにより、販売が広がります。
今までお持ちのものでは使えないと思い込む方、専用のものの方が良いと考える方が出ることで、既に着付け小物はあるにもかかわらず喪服専用の着付け小物をお買い求めになられます。売り上げにつながりますから・・・(失礼いたしました)
喪服セットならではの黒揃え
喪服セットとなりますと、何か特別な感じですね。その喪服セットに含まれる着付け小物はちょっと手に入りにくいような、セットだからという部分を出すため黒色に・・・。その方がセット購入する重みが出てきますね。
喪服用着付け小物をショッピングモールで確認
黒の着付け小物と聞きましてもイメージがつかないかと思います。呉服店で実際に見せて頂くと良いですね。またインターネットでも各ショッピングモール内の呉服店で取り扱いがありますので、ご紹介いたしますね。
喪服用着付け小物「黒のモスリン」
喪服用着付け小物「黒のウエストゴムベルト」
喪服用着付け小物「黒のコーリンベルト」
喪服用着付け小物「黒の帯板」
喪服用着付け小物「黒の帯枕」
この記事はお役に立てましたでしょうか?よろしければシェアをお願いいたします。