喪服に合わせる足袋
足袋は綿素材の白足袋が一般的ですね。
色柄のついた足袋はおしゃれ用になりますので喪服には合わせません。
普段用に履く足袋、礼装用に履く足袋によってこはぜの数が違います。
- 普段用・・・4枚こはぜ
- 礼装用・・・5枚こはぜ
足袋のこはぜの数の違い
足袋のこはぜの数が違うのには理由があります。
普段お召しになる着物は、着丈も裄丈も少し丈が短めの方が活動的で動きやすいですね。その為、着物寸法を短めに作ります。
しかし礼装の着物は寸法を幾分長めに作ります。着用目的に合わせて着物寸法を変えています。礼装では裄丈や着丈を長くする理由は、手や足を人様に見せないようにするためです。
足袋も同じです。改まったお席では普段履く4枚こはぜの足袋よりも数の多い5枚こはぜの足袋を履くことにより足が見えにくいようにします。身だしなみですね。
ですから普段着物をお召しの方は、普段履き用には4枚こはぜ、礼装用に5枚こはぜと使い分けをします。そして礼装では真っ白な足袋を履くことからおろしたての足袋を履きます。
現代でのこはぜの数の違い
私が喪服の着付けをさせて頂く時、お着物にお詳しい方は新しい5枚こはぜの足袋をご用意されています。素晴らしいと思います。ご存じなくても、準備のため呉服店でお買い求めになる際、教えて頂き5枚こはぜの足袋をご購入されるという方もいらっしゃいます。
貸衣装で肌着も一緒にお願いされますと5枚こはぜが入っていることが多いですが、4枚こはぜが準備されていることもあります。
現代では、こはぜの数はあまり気にされない傾向にあります。喪服をお召しの方のこはぜの数までは気にされる方も少ないですし、人様へ足首を見せることもまずありません。
ですから、お手持ちの足袋が5枚こはぜでなくても、特に気にすることはありませんのでご安心くださいませね。わざわざ購入される必要はありません。
昔のように着物が日常着の頃とは違い、着物は節目のお召し物となっている現代では、こはぜの数についてあまり気にする必要が無くなってきているのかもしれません。
4枚こはぜと5枚こはぜの違いを知って頂くことで、お手持ちの足袋がなく新しい足袋を購入される際には目的に合わせ手に入れて頂ければと思います。
お勧めの白足袋
私が愛用している足袋は、下の写真にありますフクスケののびる綿キャラコ白足袋4枚コハゼの21.5cmです。4枚こはぜを普段履きに、礼装用には5枚こはぜを履いています。ストレッチのある白足袋です。
一般的に販売されているストレッチ足袋は、化学繊維100%素材が多く、良く伸び比較的お手ごろな価格という点、またご病気やお怪我などで足に痛みのある方が、出来るだけ楽に喪服をお召しになりたい時などに好まれております。足袋底が滑りやすい足袋もございますので、化学繊維100%のストレッチ足袋をお履きになる際には、お足もとにお気を付けくださいませ。
私愛用のこちらの白足袋は、ストレッチ足袋には珍しく綿が70%・ポリエステル30%素材の白足袋ですので、見た目には綿ブロードの白足袋(昔からある高級な感じ)の為、礼装の足元を高級感あるものにします。見た目もよろしく、ストレッチ効果もありますので足が疲れにくい足袋です。見た目重視の方にはぜひお勧めしたい白足袋です。
取扱店が多くありませんので、見つけましたらぜひご覧になってみてくださいませね。
タグ:礼装足袋
この記事はお役に立てましたでしょうか?よろしければシェアをお願いいたします。