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喪服の着付けに必要なものリスト

喪服を準備するにあたり、何が必要なのかをまずは確認しておきましょう。喪服セットを購入されると全て揃っているので安心と思われるかもしれませんね。喪服セット購入予定の方でも、まずは何が必要なのかを知っておかれますと、無駄のない、そして失敗せず上手に揃えることが出来ます。

喪服(着物)

まずは喪服(もふく)ですね。喪服は反物からご自分の寸法に合わせてお仕立てをしますので欲しい時にすぐに着られるものではありません。お仕立てには1~2か月要します。喪服は前もってご準備しておくものとして、嫁ぐときに持たされるお着物の1枚となっております。
現代では喪服をお持ちにならない方も増えておりますが、もし喪服をお召しになることを考えるようになりましたら、早めにご準備されることをお勧めいたします。

長襦袢

長襦袢(ながじゅばん)は喪服の下にお召し頂くものです。お色は必ず礼装用の白色となります。普段着物の時は色柄の入った長襦袢をお洒落に着ますが、喪服に合わせる長襦袢は白と決まっています。白地に地紋(織りで模様を表すもの)が入っているのが一般的です。地紋は、弔事に相応しいものを選びます。留袖にも白の長襦袢を合わせますが留袖に合わせる白の長襦袢の地紋は慶事に相応しい紋様を選びます。

昔は弔事用に、慶事用にそれぞれ白の長襦袢を用意していました。その後、弔事と慶事両方に着られるように慶弔両用長襦袢が販売されるようになりました。慶弔両方に合わせられるため、紋様は限られてしまいますが、1枚で2つの目的に着ることが出来る為、現代では慶弔両用の長襦袢をお求めになられる方が多くなりました。

長襦袢にはお衿に半衿を縫いつけます。縫い付けていませんと喪服を着ることが出来ません。前もって半衿が縫い付けてあることをご確認いただき、半衿がついていないようでしたら前日までに準備しておきます。お着付師に着付けを依頼されます方は、着付け開始前に着付師が縫わせて頂くこともあ可能ですので着付開始時間の調整をご相談されるようにしてくださいませ。
※一般的に、半衿付け料金は有料です

黒共帯(喪服に合わせる帯)

黒共帯(くろともおび)は喪服に合わせる黒一色の帯となります。喪服用の帯は一般的に名古屋帯になっています。名古屋帯のお太鼓は一重、袋帯のお太鼓は二重になります。一般的には、葬儀では悲しみが重ならないよう二重に結ぶことはしませんので名古屋帯となっています。
しかし地域によっては、袋帯で二重太鼓に結ぶこともありますのでお住まいの地域ではどのような葬儀の装いになるのかを確認しておく必要があります。

  • 名古屋帯・・・一重のお太鼓
  • 袋帯・・・二重のお太鼓

名古屋帯を二重太鼓に見せる、袋帯を一重太鼓に結ぶ

手持ちの黒共帯が名古屋帯帯の場合は一重のお太鼓になりますが、お仕立て屋さんに二重に見える加工をお願いすることで二重太鼓の仕上がりになる帯にすることが出来ます。

袋帯の黒共帯をお持ちの方がお住まいの地域では一重太鼓だった場合には、お着付けで一重太鼓に見えるように帯を結ぶことが可能ですので、帯を短くする加工をしなくても技術でもって地域に相応しい装いにすることが出来ます。

  • 名古屋帯(一重)を二重に見せる帯の加工があります。
  • 袋帯を二重に結ばなず一重太鼓に仕上げることが着付けで可能です。

名古屋帯をを二重に見えるように加工するにはお日にちがかかります。前もってご準備頂く必要があります。袋帯を一重太鼓に仕上げるにはお召しの当日のお着付けで可能ですので、前もってのご準備は必要ありません。

両面の黒共帯(京袋帯)

夏と冬、それぞれに合わせた黒共帯を用意するのが一般的ですが、一本の帯で両面使用することが出来る黒共帯(夏地と冬地を合わせ両面使えるように仕立てた帯)として京袋(きょうぶくろ)があります。

形状は名古屋帯ではなく袋帯のようになっていること、名古屋帯に比べ幾分長めに仕立てられている帯が多いこともあり、お求めになられる方が増えています。

一方で、両面の帯ではありますが、名古屋帯の形状になってる黒共帯もありますので、「両面の黒共帯」をお求めになられるときは、帯の作りがどのようになっているのか、どのような帯を求めているのかを良くご確認くださいませ。

帯締め・帯揚げ

帯周りに必要な帯締め(おびじめ)と帯揚げ(おびあげ)は、単品でもお求めになれますがセット品としての販売が多くなっています。質のいいものをお求めになりたい方は単品でそれぞれに染めや織り、組などをご確認くださいませ。

帯締めには長尺(ちょうじゃく)もありますので、ふくよかな方でしたら長尺の帯締めをお求めになられることをお勧めいたします。

喪服の帯締めについて

帯枕

帯枕(おびまくら)は、帯結びの後ろ姿のお太鼓の上に必要となる枕です。お太鼓の形を固定、崩れないように整えるために欠かせません。喪服にはお太鼓枕が必要となります。お太鼓枕にも大きさや厚みがいろいろあります。喪服に最適なお太鼓枕は、厚みのあまりないもの、大きさも小ぶりなものを合わせます。弔事には慶事と違い帯結びは小さめに結ぶ為です。

帯板

帯板(おびいた)は帯結びに、胴に巻く帯の内側に使用する板です。この帯板があることで帯がヨレることなく整えられた状態が保たれます。

腰紐

腰紐(こしひも)は着物の着付けには必ず必要な着付け小物となります。通常3~4本ありましたら充分です。腰紐の素材はいろいろとありますが、モスリンの腰紐が最適ですのでこれからお求めになられる方にはモスリンをお勧めいたします。

伊達締め

伊達締め(だてじめ)は長襦袢と喪服に、それぞれ1本ずつご用意されると良いですね。2本お持ちでない場合は1本のみでも着付は出来ますので、ついでの時にでも揃えられればよろしいかと思います。また、お持ちでなくても着付けはできますが、使用しない時に比べ崩れにつながりやすくはなります。その点ご了承頂けましたら伊達締め不使用でのお着付けも可能です。

足袋

足袋(たび)は白足袋で出来れば礼装用の5枚こはぜが良いですね。5枚こはぜをお持ちでないようでしたら4枚こはぜでも問題はありません。礼装には白足袋を合わせますので、白足袋に刺繍が入ったり色柄の入った足袋は合わせません。必ず何も模様などの入っていない真っ白な足袋を合わせます。

喪服に合わせる足袋

肌襦袢

肌襦袢(はだじゅばん)は和装時の肌着となります。肌襦袢には細い衿がついていまして、お色のついている細衿もありますが、喪服には白色の細衿の肌襦袢を合わせます。お色の細衿の肌襦袢をお持ちの方は、前もってご準備されるとよろしいのですが、ご用意できない場合は、お色が見えないようにお着付けできますのでご安心くださいませ。

裾よけ

裾除け(すそよけ)は肌襦袢と同様に和装時の肌着となります。ウエストよりも下につける肌着です。ウエスト部分の多く肌に触れる部分は綿素材、他はすべりの良い素材を使用し、和装に相応しい作りになっています。お持ちでない方はペチコートを代用して頂ければと思います。

和装ブラジャー

和装ブラジャーは必ず必要なものではありませんが、ご使用頂くことで胸元が和装に相応しい仕上がり整えられますので和装を普段からお召しの方には必須アイテムとして親しまれています。お胸の大きい方にはご使用いただくことで、帯の上にお胸が乗った老け感のある姿にならずに済みます。

和装ブラジャーはお持ちでない方がほとんどだと思います、普段和装には縁遠い方でしたら、購入されるのに躊躇されると思います。そのような時はスポーツブラジャーを代用してくださいませ。出来るだけフィット感があり、お胸が下がらないようにしっかりとホールドしてくれるタイプがお勧めです。


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