喪服用帯締めの房を綺麗に仕舞う房カバー
帯締めの房は大変細く、上手にしまっておきませんと、綺麗な帯締めの房の状態で喪服をお召しになることが出来ません。帯締めの房は身体の左右両脇に、しかもお袖で見えにくいところにありますのであまり気にしなくてもいいわ、と思われる方も多いと思います。
確かに立ち姿では、帯締めの房はお袖に隠れてしまいますから目立ちませんね。しかしずっと動かないわけにはまいりません。何かにつけて動くことが多くあります。当然その際にはお袖も動きます。
ご自身では帯締めの房は見えていないと思われますが、ご自分よりも斜め後ろの方からは帯締めの房は良く見えます。着付師がもしこの見えないと思われる部分をごまかして着付けをしましたら、大変恥ずかしい思いをされてしまうことになります。斜め後ろの方には丸見えの部分です。誤魔化しがきかない部分なのです。
帯締めの房を綺麗な状態で仕舞うことが大切です
帯締めの管理となりますと、ちょっと難しく感じられると思います。要は帯締めの房に変な癖がつかないように仕舞っておかれましたらよろしい訳ですので、この帯締めの房の仕舞い方を意識してみてくださいませ。
紙で包む
一般的な方法としては、和紙などを使って、クルクルと巻き仕舞う方法です。
この時にご注意いただきたいのは、巻いた紙を止める際の止めものです。一般的にはセロテープをご利用される方が多いと思います。しかしセロテープは避けて頂きたい止め物です。粘着部分が、気温が高い時に溶け出し周囲にあるものに付着する恐れがあります。当然、紙から内側にしみ出た物が大切に保管しておきたかった帯締めの房に付着することもあります。
セロテープはキケンですので避けるか、気温の高い時には注意をしましょう。
輪ゴムを利用される方もいらっしゃると思います。輪ゴムもセロテープ同様、気温が高くなりますと溶けてしまうことがあります。近くにあるものに、輪ゴムの溶けたものが付着したりしますので、セロテープ同様、お勧めできません。
ではどうしたら良いのかと申しますと、和紙の巻き終わりが解けてこないよう、巻き終わりがずれてしまないように処理します。決まりはありませんので、解けてこないように工夫してみてくださいませ。
薄手の和紙で紙縒り(こより)をつくり、結んでも良いですね。
食品用のラップで包む
少し頼りない感じはありますが、帯締めの房をそれぞれにラップで包みます。房に癖がつかないように、丁寧に巻きましょう。ラップでは癖がつきそうな感じでしたら、先ほどの和紙の上にラップを巻いて止める感じでもよろしいかと思います。
市販品を活用する
便利なグッズがいろいろと出ている時代です。良い時代ですね。あれこれ考えることが面倒に感じる方、よりしっかりと保管をしておきたいと思われます方は、こちらの帯締め用房カバーがお勧めです。
房のところに直接房カバーをつけようとしますと、大変つけにくい為、房でない部分に取り付けましてから房方向へスライドさせて頂きますと無理なく整えられます。
こちらの房カバーをご使用にならなくても先にお伝えしましたように房を整えられますが、あると大変便利な房カバーです。
私も愛用しておりますが大変便利です。普段着物用に頻繁に使用する帯締めには使用しませんが礼装用には使用しています。礼装用の帯締めは普段使用しないものですので、いざ使用する際に癖がついた房になっていては見栄えが悪い為恥ずかしく感じいます。そうならないよう普段の管理も大切ですね。この房カバーは、着物を着用される方の気持ちをよく考えられた優れた商品です。
この記事はお役に立てましたでしょうか?よろしければシェアをお願いいたします。