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喪服と長襦袢の裄丈が違う時

喪服と長襦袢を一緒にお作りになられた場合、喪服と長襦袢の裄丈は合っています。細かく言いますと、袖巾と肩幅まで合わせて作られていますので、お袖口から長襦袢が出てしまったり、振りから長襦袢から出てきてしまうことはありません。
ですから、裄丈のことを気にすることなくお召しになれますね。

裄丈とは?

「裄丈(ゆきたけ)」は着物の専門用語になりますので、耳慣れない言葉ですね。
裄丈は、首の後ろのクリクリのところから⇒肩⇒手首のクリクリのところまでの長さを測ります。着物の採寸の詳細が分かるサイト様をご紹介いたします。

着物寸法についての詳細はこちら

裄丈(ゆきたけ)=袖巾(そではば)+肩幅(かたはば)

長襦袢の裄丈が長く、喪服の袖口から出てしまう時の対処方法

喪服と一緒に作った長襦袢が見つからず、急きょ他の長襦袢をご用意されることは珍しいことではありません。もう1枚お持ちの方はその長襦袢を、お持ちでない方は呉服屋さんへ走られるようです。

その場合、裄丈が気になるところですね。袖口から白の長襦袢が出てきてしまいます。葬儀では皆様お召し物が黒の為、白は目立ってしまいます。そこでちょっと手を加えてスッキリと着られるようにしましょう。

袖山(そでやま)、または肩山(かたやま)のどちらかをつまみ、その部分を縫います。肩山から前後にそれぞれ手巾ひとつ分くらい縫い止めれば袖口から出てきません。

何センチ短くするのかを確認する

まず、袖口から何センチ長襦袢が出ている状態なのかを確認します。仮に、喪服よりも3センチ長襦袢が出ているようでしたら、4センチ短くします。喪服と同じ長さにしますと、時々でも袖口から長襦袢が見えてしまいます。

着物の寸法のお話になりますが、長襦袢の寸法は着物よりも1センチ短い寸法となります。ですから喪服の袖口から3センチ出ているわけですから、ちょうど良い長襦袢寸法にするには4センチ短くすると喪服と合うということですね。短くする寸法が分かりました。

縫い目はザクザクと荒目で大丈夫です。長襦袢の長さが短くなるように縫い止めるだけですのですし、お袖の中のことですから誰からも見られる心配はありません。お裁縫が上手でなくても心配は要りません。

出針を好まれない方へ

出針(でばり)とは外出する前に、お針仕事をされることを言います。取れかけのボタンを付け直したり、裾のほころびを直したりということですね。
昔から出針は良くないと言われていますので、葬儀が始まる前にお針仕事を好まれない方もいらっしゃると思います。そのような時の対処方法としまして、お伝えいたしますね。

着付け専用両面テープを使用して丈の調整

私が着付けに伺います時には、着付け専用の両面テープを持参いたします。出針を好まれない方用に、両面テープで丈を短くさせて頂きます。

着付け専用の両面テープとなり、長期間(約3ヶ月)貼ったままでも着物地を傷めない特殊な着付け専門の両面テープとなります。市販品の布用の両面テープをお使い頂くことも可能かと思いますが、商品によりましては糊残りなどがあるかもしれませんのでその点だけご注意くださいませ。

安全ピンで丈の調整

また布地に穴を開けてしまいますが、安全ピンを使うことで同じように丈を短くすることも可能です。ご自身の長襦袢でしたら穴が開いても気にされないかと思いますが、お借りした長襦袢の場合、持ち主様にご確認してからにされた方がトラブルにはならないかと思います。

メディカルテープやセロテープで調整

医療用のテープですと幾分優しいイメージがありますね。ただ糊残りについては何とも申し上げられませんので、自己判断でお願いいたします。気温の高い時には注意が必要かもしれません。

他にも丈を短くする方法が見つかるかもしれません。もし喪服をお召しになってから裄丈が長いことに気付かれた場合は、簡単に調整できる方法を選択されると良いですね。


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